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Musica Antiqua 古い音楽

◆古い音楽について
 古い音楽と言っても漠然とし過ぎて何のことか解らないかも知れません。このホ−ムペ−ジにあるものは西洋の1300年ぐらいから1600年ぐらいまでが中心です。音楽史の用語でいうと中世からルネッサンスという時代です。バロック以後は自分では守備範囲外と思っています。別の表現をするとバロック以後は古くないという感覚なんです。要するに、ここにあるのは長調・短調以前の音楽ということです。
 音楽は書かれたものしか残っていません。当たり前ですが、古い時代のあらゆる種類の音楽は残っているのはごくわずかだけと思います。時代として「ちから」を持っていた階級は王侯貴族・カトリック教会などと考えられます。これらの「ちから」を持っていた人たちが写本という文化的財産を残したんです。そのため初期の残された音楽は教会音楽に片寄っています。さらに作曲者の名前も初期では不明のことが多いです。中世の音楽の特徴の一つは作曲家が俗人ではなく教会の司祭である例が多いことです。フィリップ・ド・ヴィトリ、ギョーム・デュファイ、ジル・バンショワなどが有名でしょう。
 私はこれらの古い音楽を聞いて数百年前の人たちの感受性・表現に自分自身で共鳴することに驚いています。時間・言葉・習慣・信仰・思想・気候の違いを乗り越えているものが「音楽」なんだなと確信しています。
◆ここにあるMIDIファイルについて
 現代譜・ファクシミリなどから、私が作っています。音楽の趣味人ですので不正確な点も多々あると思います。ここのMIDIは原典重視ですので音楽的価値に見るべきものは音楽史の見地以外にはないでしょう。時間・お金・体力・気力が充分ならば、しばらくは続けると思います。

Last Update 14 December 2004
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